注文住宅であれば夢のホームシアターを作ることも当然ながら可能です。実際、注文住宅と共にホームシアターを作り、妻や子供と共に映画を楽しむ方も少なくありません。そんなホームシアター作りで大切なのは遮光と防音・吸音です。
日が沈んだ後の時間は問題ありませんが、日中は遮光がきちんと出来ていないとテレビが見えにくくなってしまいます。特にプロジェクターを設置する場合は注意が必要で、少しの光でもストレスを感じる事があります。また、それだけでなく光が入ってくると、4Kで投影できるプロジェクターを使用していたとしても、その性能を感じることができません。そのため、窓は北側などに設置するのもひとつの手ですね。当然ながら北側に比べて南側の方が光が強く差し込みます。もし窓を南側に設置するなら大きめの遮光カーテンを用意して光の通過を遮りましょう。
防音については大音響で映画を楽しむときに必須です。深夜などに映画を観る際、周りに気を使って音量を下げたくないのなら、しっかりと防音設備を充実させましょう。注意が必要なのは、単に防音にするだけではダメだということです。しっかりと吸音材も施さないと、音が反響してしまいせっかくのホームシアターが台無しになってしまいます。例えばDAIKENのショールームに行けば、防音・吸音の性能を確認できる施設が用意されていることもあるので、一度行かれるのもいいかもしれません。
また、注文建築ならではのメリットは、配線を壁や天井、床に埋め込んでしまえるところです。そうすることで、5.1chの施設を入れる場合にも余計な配線は必要ありません。そういったことも踏まえて打合せをすることをお勧めします。
後は湿度や照明も重要な要素。湿度が籠り過ぎると高価な機器がかびてしまうことも考えられますので、通気のことも考えながら設計を進めましょう。照明についてはダウンライトを使用すると床面だけが照らされるので映画が見やすいと思われます。その際には、グレアレスのダウンライトを選ぶと、光源が光って見えないため、シアタールームには最適です。ダウンライトであればスクリーンを吊る時も邪魔になりません。後は予算と相談しつつグレードなどを決めていくとよさそうです。
このようにしてホームシアターを作る目途が立ったら、完成までわくわくしつつ、どんな映画を観るか決めておくといいかもしれません。最近は映画のレビューサイトも多いですからね。そういったところを参考にして面白そうな作品を見つけるといいでしょう。映画のレビューは予想以上に面白いもので、まったく興味のなかった作品でも観たくなってくるのだから不思議なものです。